ステロイド内服薬

アトピー性皮膚炎の標準的な治療法はステロイド外用薬を用いた治療が中心です。 ただし、場合によってはステロイドの内服薬を服用したほうが良い場合があります。

重度のアトピー患者では、ステロイド外用薬を用いてもなかなか改善が見られず、さらに症状が全身に及ぶケースがあります。 また、症状が難治化して改善しにくいのも重度のアトピー患者の特徴です。 そのような場合に素早く炎症を抑えるため一時的にステロイドの内服薬を用いることがあります。

ただし、アトピー性皮膚炎は悪化と改善を慢性的に繰り返す症状であり、副作用を考慮してもステロイド内服薬を使うことはほとんどありません。 ステロイド内服薬を使用する場合は、通常のステロイド外用薬による治療が効きにくく、症状が全身に及んで進行している場合にのみです。

場合によってはステロイド内服薬よりも免疫抑制剤が用いられることがあります。 免疫抑制剤には「ネオーラル」「プログラフ」「ゾレア」などの商品があり、これは最長で3ヶ月使用することができます。 免疫抑制剤は、おできやニキビ、吐き気、一時的な腎機能の低下、高血圧などの副作用がでることがあります。

ステロイドとは、体内でも副腎皮質というところで作られているホルモンと同様のホルモンで、 体内では「副腎皮質ホルモン」といわれます。 そのステロイドを内服薬として服用していると副腎皮質ホルモンを作る機能が次第に低下します。 そのため、継続して使用していたステロイド内服を一気に中止すると、体内の副腎皮質ホルモンがなくなって余計に症状が悪化する場合があります。

ステロイドを内服する場合は、副作用やリバウンドをなくすためにできるだけ短期間にとどめるようにします。 また、ステロイドを内服しなくていいようにステロイドの外用薬できちんと症状をコントロールしましょう。 ステロイド内服薬の長期的な使用による副作用は、「糖尿病」「骨粗しょう症」「体毛が濃くなる」「筋力アップ」「免疫異常」などがあります。 ステロイド外用薬よりもはるかに副作用が強く、安易に使用すべきではないといえます。


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